SunDisk Extreme Pro SDHCカード(SDカード)

SunDisk Extreme Pro SDHCカード(SDカード)


以前一度詳しく解説をした SD カード。時代に合わせて SDカードも進化し、さらに高速な SDカードが登場しています。今更ですが、僕もこの SDカードを何枚か購入し、実際に感じた体験を元にレビューしていきます。

今僕が主に使用している SDカードは SanDisk サンディスク Extreme PRO SDHCカード UHS-II U3 R:300MB/s W:260MB/s です。

USH-II と USH-I の違い

まず、以前からあった UHS-I と 新しい規格の UHS-II 2つの大きな違いは、読み取りの金属端子が一列か2列かの違いです。これにより読み出し速度が、90MB/s から 300MB/s の約3.3倍に早くなり、書き込み速度も 90MB/s から 250MB/s と約2.8倍早くなりました。

端子の形状が異なるので、カメラで使用する際、USH-II の規格が使えるかどうかをまず調べる必要があります。僕が使うカメラだと CANON 90D 、Fujifilm X-T3 は対応しており、CANON 5DMK3 では非対応でした。

ただ非対応のカメラで使用できないわけではなく、最高のパフォーマンスで使えないだけで、撮影で使えなかったという事は、僕の経験上問題ありません。

カメラの対応、非対応があるということは、カードリーダーも対応、非対応があるという事です。これからSDカードリーダーを購入する方は、USH-II 対応のものを買っておいた方が、後々役に立つと思います。こちらも非対応の場合、転送速度は落ちますが、読み、書きできないわけではありません。

高速 SDカードが必要な理由

そもそも僕がこれを購入した理由は、連続で一眼レフで動画の撮影している場合、録画がしばしば停止してしまうことがあり、熱暴走ももちろん要因はあるとは思うのですが、SDカードの線も捨てきれないということもあり、まずは SDカードを一番最高速のものにしてみてどうなるか試してみたく購入しました。

残念ながら結果は改善しませんでした。
おそらくですが、原因はカメラのバッテリーのようです。動画撮影中はどのカメラで撮影してもバッテリーの消耗が激しいのですが、純正のバッテリーよりも安価な汎用品を大量に購入して撮影しながらどんどん交換しながら使用していたのですが、これがまずかったようです。純正バッテリーだけ使用することで、途中で止まってしまう事がほとんど無くなりました。同じ原因で悩んでいる方は、一度純正バッテリーの撮影を試してみるといいと思います。

高速 SDカードのメリットとデメリット

せっかく新しい SDカードを買ったのに失敗したかと思うとそうでもなくて、特に海外で撮影の場合、その日の撮影後に、最悪の事態を想定して必ず全データーのバックアップをするのですが、SSDのHDDと組み合わせる事により、1TB近い撮影データーがあっても、通常の1/3程度の時間でバックアップでき、これが本当に大きな恩恵でした。また写真撮影で高速連写が必要な場合、書き込み速度が早い事で、撮影中に書き込み待ちする時間が減りました。僕は jpg と RAW の両方のデーターを同時書き込みしているので、多少待ち時間が発生する事がありましたが、jpgだけの撮影なら撮影中止まることもありませんでした。映像や写真を生業としている方や、本気で取り組んでいる方は、USH-II の SDカードに切り替えた方が幸せになれると思います。

唯一のデメリットとしては価格が高い事です。
一般の方は、USH-I タイプの USH Speed Class 3の SDカードであれば価格は 1/3 程度ですし、これでずっと動画も写真も撮り続けてきたので問題ないと思います。また、USH-II 対応のカメラは、USH-I にも対応していますので、無理に高いSDカードを購入する必要はないと思います。

SDカードの規格

最後に SDカードの規格の違いを解説します。上の画像とご自身のSDカードを比べて、自分がどのくらいの速度のカードを持っているか、これから購入する際の目安にしてみてください。

SDカードには、容量と転送速度の2つの規格が存在します。

■容量の規格

SD
128GB - 2GB まで

SDHC
4GB - 32GBまで

SDXC
64GB - 2TBまで

■転送速度

● Class
スピードクラスは一定の割合で動画をカードへ保存できる最低速度を指します。

2,4,6,8,10
数字が大きい方が最低速度が早い

■ USH種別
数字が大きいほど転送速度が早い

USH-I

USH-II

USH-III

■USH Class
USH規格が使用できない機器の場合、上のスピードクラスの値が適用される

1 or 3
数字が大きい方が最低速度が早い

● ビデオスピードクラス
高解像度のビデオによる撮影に使用可能なカードを示すために設定されました。
僕のSDカードには記載がありませんが、Vからはじまるクラス名が記載されている事もあります。

V6, 10, 30, 60, 90
数字が大きいほど最低速度が早い

最高容量で最高速の SDカードを探すなら SDXC / Class10 / USH-III / V90 の記載があるカードを購入すれば現状では一番安定した性能が確保できると思います。

これとは別にそのカードの Read (読み込み) Write (書き込み) の速度が SDカードに記載してあるので、高速転送できるものが欲しいのであれば、250MB/s 以上のカードを選べば間違いないでしょう。

最後に僕が使用している SDカードの詳細は以下の通りです。それなりの価格はしますが、もし高速の SDカードをお探しなられている方は、こちらのカードを使用すれば間違いないかと思います。

メーカー SanDisk
SDXC 容量64GB
Class 10
UHS-II Speed 3
転送速度 300MB/s

UNDERGROUND...Hiro

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