NEEWER カーボンファイバー 三脚 10101310 N55CR を買いました

NEEWER カーボンファイバー 三脚 10101310 N55CR を買いました

仕事で使っていた Velvon の三脚が壊れてしまい、古いモデルの為修理もできず、それなら新しい三脚を新調しようと長い期間探してました。

前回の三脚もカーボン製だったので、持ち運びが軽いカーボン三脚そして歪まず俯瞰撮影ができるように160cm以上の背の高い三脚が希望。仕事の三脚は割と雑に扱うので、剛性の高い三脚を選ぶか、そこそこの値段で壊れたらまた買い替えできるような三脚を選ぶか悩ましい問題でした。

プライベートで使用する三脚は Manfrotto(マンフロット) 190CXPRO4 を使用していて、同じ三脚でもよかったんですが、せっかくだから違うメーカーがいいなと思い、NEEWER, K&F Concept, Ulanzi のどれかで検討を開始。その中でも NEEWER が気になって今回購入に至りました。
購入してからまだ日があまり立っていませんが、先に感想からお伝えすると三脚部分は予想以上によかった、雲台はいまいち。そんな感じでした。

NEEEWER は中国の撮影機器のブランドで評判もよかったのですが、今回購入した三脚は日本人のレビューが全く無し。

同じ NEEWER でセンターポールが90°に曲がる俯瞰撮影が可能なタイプの三脚は沢山の方がレビューしていたのですが、センターポールの付け根の部分に不安があった事と、Manfrotto(マンフロット) 190CXPRO4 でも同じ機構はあるので、僕はあえてあまり人気のない今回ご紹介するタイプを選択しました。
Velvon や Manfrottoは大体 4〜5万円の中、NEEWER の価格は16,000円程度だったので、ダメならダメで諦めもつくし最悪自宅で使おうと思い、今回人柱になりレビューをお届けいたします。
最大に伸ばした状態は203cm。めちゃくちゃでかいです(笑) その割に結構しっかりしてて、意外と剛性がありグラグラしません。最大に伸ばして使うかどうかわかりませんが....

厚みのある直径 28mm の支柱は、最大12kgの重さのカメラ機器を支えることができ、ぐらつきに対して最適な安定性を提供します。製品重量は1.79kg で軽いです。
赤い部分のロックをひっぱり逆に畳むとこんなに52cmのコンパクト サイズに!トラベラー三脚のように、足が180°回るので、めちゃくちゃコンパクトになります。おまけで肩がけできる収納バックもついてきます。

このロック部分はプラスチックではなく金属なので、誤って落として割れてしまうという恐れもなさそうです。付け根のヒンジも金属なので、安心感が増します。前の Velvon の時はこの辺りの機構がプラスチック製の為、割れてしまって使えなくなったので、これは嬉しいアップデートです。
僕の購入の決め手になった機構がこの2段階に伸縮するセンターポール。物撮りする時に、少しだけ足を伸ばしたり、短くしたい時にセンターポールを上げ下げすると思いますが、これが2段階ある事で、調整の幅がかなり大きくわざわざ三脚の足を再調整しなくていいのはかなりのアドバンテージになります。
 
基本伸縮は全てクイック リリース ツイストロック が採用されており、簡単に高さを変えられます。脚の先はラバーになっていますが、簡単に外せて野外で重宝するスパイク タイプにもできます。

ここで一つ欠点がありました。といっても クイック リリース ツイストロック という機構の三脚を使うのが初めてなので、これが普通なのかもしれませんが、脚を伸縮する時に、引っかかる時があります。Gitzo のように緩めてスッといきません。これが割と煩わしかったです。


おまけの機構として三脚の脚を一本外すと、雲台を取り付けて一脚として使用する事ができます。直接脚に取りつける事もできますし、三脚と雲台の間にセンターポールも接続可能なので、三脚時の最大高を超える213cm の一脚になります。1台で2役として活躍できるのも嬉しいポイントですね。ただ一脚の状態で自立は出来ないので、必ず支えが必要です。
センターポールの底に荷物をかけられるフックがあるので、そこを外してセンターポールを引き抜き、逆さまに取り付ければローアングルの撮影も可能です。最初は面倒だなと思って写真も取らなかったのですが、実際やってみるとこのポジションにするのに1分もかかりませんでした。ローアングルもセンターポールのクイック リリース ツイストロックが使えるので、高さの調整も可能です。
雲台を外した三脚側のネジは UNC 3/8"-16(太ネジ)なので、色々な雲台に取り替え可能です。細ネジ対応の雲台の場合は、変換アダプターを噛ませば使えると思います。 後で登場する Markins の自由雲台もそのまま取り付け可能でした。

雲台単体でも購入は可能で、単体の場合は変換アダプターがセットで付いてくるようですが、三脚キットには付属してきませんので、雲台を細ネジのタイプにしたい方は、変換アダプターを別途用意してください。




続いて、僕にはいまいちだった雲台をチェックしてみましょう。自由雲台でマウントはアルカスイス互換です。メタル製です。重さは0.38kg で作りはしっかりしていてちゃちい感じはしません。

高さは9.8cmで底面直径は5.5cmのコンパクト サイズ。

耐荷重は8kgなので、小さい割に重いボディとレンズのセットでも耐えられますが、望遠レンズ使用の場合は、雲台の変更を検討した方がいいかもしれません。

2つのノブを回してボールの動きをコントロールします。小さいノブ(画像右)は、フリクション コントール(動きの硬さをコントロール)してもう一つの一番大きなノブ(画像左)で緩む、止めるを制御する物だと思いましたが、どうやらどちらも緩む、止めるを制御するだけのノブのようです。どちらかが閉まっていると自由雲台が動かないので、僕は基本小さなノブを若干緩めて、大きなノブだけで雲台を制御してます。

このボールの動きがいまいちでした。僕が使う Markins の自由雲台とは明らかに違います。そりゃ価格が10倍近く違うので仕方がない部分はもちろんあります。表現が難しいのですが、ボールを動かすと擦れて抵抗を感じ、スムーズではないです。ヌルッとした感じがありません。だからと言って使えないわけではなく、なんとなく違和感があるといった感じでしょうか。
中央のつまみは360°パンする為の物です。この動きは特段気になることはありませんでした。
傾きを確認するレベラーが雲台上部とリリース ノブに一つづつあります。上部はカメラを載せた時点で確認できなくなります。今はカメラに水平器表示できる機種が多いので、それほど気にする事でもないですが。
リリース プレートは締め込み式。着脱が多い人はクイック リリース プレートに変換したほうがいいと思います。アルカスイス対応なので、同じアルカスイス互換の Markins のプレートも取り付け可能でした。
カメラに取り付けるプレートはコインや六角レンチで閉めるようなタイプが多く意外とめんどくさいのですが、こちらの製品はコインがなくても手で回してキツく閉められるタイプの嬉しい機構を採用。
ただこれが本当に残念だったのですが、プレートの裏側の写真の左右にあるボルトが邪魔で、Markins の雲台には取り付け不可でした。真ん中の溝が深くないと、このプレートは使えないようです。なので、雲台によっては交換した際に、NEEWER のマウント プレートをそのまま使えない可能性があります。

今回購入してみて、僕は買って正解だったかなと思いました。点数をつけるなら、三脚 80点、雲台 60点 TOTAL 70点といった所でしょうか。

ただ価格の割にしっかりしてますし、カーボン製でここまで安価な物はないと思います。雲台も好きな物に交換も可能ですし、初心者から中級者向けの製品だと思います。プロのレベルでも使い方によっては十分使えると思います。

基本三脚は安かろうは悪かろうだったんですが、この製品は全く違ったのでびっくりしました。1万そこそこで買えるようなプラスチック製の安い三脚を買うならもう少し出してこちらの製品の購入をお勧めします。

三脚探しで悩んでいる方は是非参考にしてご自身にピッタリな物を見つけてみてください。


All Photo by UNDERGROUND...Hiro

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